受けるべき検査ランキングに入る大腸カメラとは?定期検査で病気を早期発見
日本人は大腸がんの罹患率が高い
大腸がんは日本人が最も多くかかっているがんであり、国立がん研究センターが発表した2014年の統計において、男性では3番目、女性では2番目に多いがんです。その罹患率は40歳ごろから増え、年齢と共にあがっていきます。
国立がん研究センターの「がん登録・統計」によれば、2017年の大腸がんによる死亡者は男性約27,000人、女性約23,000人です。
男女ともに警戒すべきがんのひとつですが、初期はほとんど自覚症状がないともいわれており、早期発見が大切とされています。
大腸がんの症状や進行スピード
大腸がんは、進行するにつれて、血便、便秘と下痢の繰り返し、腹部の痛みや違和感などの症状があらわれますが、初期にはほとんど自覚症状がありません。
また、比較的進行が遅く、他の部位に転移しても切除可能なことから、「治る可能性の高いがん」とも言われています。
早期発見し、適切な治療を受けるためにも、定期的に検診を受けるようにしましょう。正しく検診を受ければ、大腸がんの9割は発見できます。
特に罹患率があがる40代以上の方は、精密に検査できる大腸カメラを検討してみてください。
大腸ポリープの早期発見メリット
大腸ポリープとは大腸の粘膜表面にできる、いぼのようなものであり、大腸がんにつながる「悪性ポリープ」と、大腸がんとは関係のない「良性ポリープ」の2種類に分けられます。
大腸ポリープの8割は加齢による良性ポリープであり、あまり心配はいりません。
しかし、良性ポリープであっても1センチを超えるものは、今後がんに変わる可能性があります。
良性・悪性を問わず、大腸ポリープの早期発見は大腸がんの予防につながるのです。