大腸の内視鏡検査を受けるメリットとデメリットとは?
大腸内の腫瘍や潰瘍を目で見て確認できる
大腸の内視鏡検査のメリットは、医師がカメラ越しに病変を確認できることです。
腫瘍や潰瘍などを実際に確認し、良性か悪性かを判断できます。実際に医師が見るため、それだけ高い精度での診断ができます。
ただし、病変によっては病理検査後に確定診断となります。レントゲンでは発見できる病気が限られてしまうので、多くの医師は内視鏡検査を勧めるようです。
検査と治療(切除)が同時に可能
大腸の内視鏡検査では、検査と治療を同時に行えます。
大腸ポリープは、その種類によってはがんへと変わる可能性があります。
そのため、一定の大きさに達した特定のポリープは切除することが一般的です。ポリープを発見し、切除した方がよいと判断された場合には、その場で切除してもらえます。
つまり、ポリープの存在による不安をその場で解消できるのです。
未熟な医師だと痛みを感じることがある
大腸の内視鏡検査は、十分な技術を持たない医師が行うと、痛みを感じることがあります。
大腸はお腹の中で何度も曲がっているため、内視鏡もカーブに合わせて曲げる必要があります。曲がるときに内視鏡が大腸の壁に強く当たると、痛みや違和感を覚えます。
この痛みや違和感が嫌で大腸内視鏡検査を受けたくなくなることもあるため、十分な技術を持った医師の検査を受けるようにしましょう。
ヒダの影になっている部分は死角で見逃される可能性がある
大腸には無数のヒダがあります。ヒダが密集しているところにがんなどがあると、見逃される可能性があります。
このような見逃しを防ぐために、空気を入れて大腸を膨らました状態で検査をします。空気は検査後に自然に排出されますが、それまではお腹の膨満感によって苦しく感じることが多いようです。
自然に粘膜から吸収されやすく膨満感が少ない「炭酸ガス」を使っているクリニックもあるので確認しておきましょう。